妊娠によるお口の変化
妊娠をするとホルモンバランスの影響を受けて身体だけでなくお口の中の状況も変化していきます。妊娠中はつわりのため正しく歯磨きが出来ないことや、食生活の変化が起きるためです。
- つわりによって正しく歯ブラシをすることができない。
- 食べつわりによって間食する回数が増えてしまう。
- 女性ホルモンの分泌量が増えることにより、細菌が増えやすくなる。
- 唾液の量が減ることで口内環境が悪くなってしまう。
妊娠をするとホルモンバランスの影響を受けて身体だけでなくお口の中の状況も変化していきます。妊娠中はつわりのため正しく歯磨きが出来ないことや、食生活の変化が起きるためです。
妊娠中は妊娠前に比べて女性ホルモンの分泌が約7倍も多く分泌されます。このホルモンを好む細菌が増え、歯肉炎になりやすくなります。それにより、妊娠5~20週頃から歯肉が腫れてしまうことや、出血するなどのトラブルが起きる場合があります。
出産後、女性ホルモンのバランスが落ち着くことで症状も落ち着きますが、そのままお口の中の状態を放置しておくと歯周病へと進行してしまいます。
ホルモンの変化や栄養が偏ってしまうことで血液中の鉄分が欠乏し、口内炎や口角炎などが起こります。つわりなどで食べられるものが偏り、栄養バランスも偏りがちになりますが、バランスの良い栄養摂取を心がるようにしましょう。
つわりによって正しく歯ブラシができなかったり、嘔吐によって胃から出てしまった胃酸が歯の表面を脆くして汚れが付きやすくなってしまうことで、虫歯や歯周病のリスクが妊娠前に比べて高くなります。
ホルモンの影響で妊娠中に起きる、歯肉にみられる良性の腫瘤のことです。
歯と歯の間の歯肉が腫れ、舌などで触ると痛みがあったり、ひどい状態だと出血したりします。大半は出産後に自然となくなります。